## iCloudの保存先を別のドライブに変更する方法(mklinkコマンドを使用)
iCloudの写真やファイルを別のドライブに保存したい場合、シンボリックリンクを使ってCドライブのiCloud Driveフォルダを別のドライブにリダイレクトする方法があります。
**⚠️ 注意:** この方法は、コマンドプロンプトの操作に慣れている方向けです。操作を誤るとデータが消失する可能性がありますので、必ず事前にバックアップを取ってください。
**手順:**
1. **iCloud Driveを無効にする:**
* タスクバーの iCloud アイコンをクリックします。
* 「ストレージを管理」をクリックします。
* 「iCloud Drive」を選択し、「無効にする」をクリックします。
* 確認のメッセージが表示されたら、「ファイルを削除」を選択します。
* iCloud Drive のデータは iCloud に残りますが、PC から削除されます。
2. **新しい保存先フォルダを作成する:**
* エクスプローラーを開き、iCloud Driveのデータを保存したいドライブに新しいフォルダを作成します。
* 例えば、Dドライブに「iCloud Drive」というフォルダを作成します。
3. **コマンドプロンプトを管理者権限で開く:**
* スタートメニューで「cmd」と入力します。
* 「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
4. **mklinkコマンドでシンボリックリンクを作成する:**
* コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
cmd
mklink /J "C:\Users\【ユーザー名】\iCloud Drive" "D:\iCloud Drive\"
* 【ユーザー名】は自分のユーザー名に置き換えてください。
* "D:iCloud Drive"は手順2で作成したフォルダのパスに置き換えてください。
* コマンドが正常に実行されると、「<シンボリック リンク> が <ターゲット> に対して作成されました」というメッセージが表示されます。
5. **iCloud Driveを再度有効にする:**
* タスクバーの iCloud アイコンをクリックします。
* iCloud Drive をオンにします。
* iCloud Drive のデータが、新しい保存先にダウンロードされます。
**解説:**
* **mklinkコマンド:** Windowsでシンボリックリンクを作成するコマンドです。
* **/Jオプション:** ディレクトリに対するシンボリックリンクを作成します。
* **"C:Users【ユーザー名】iCloud Drive":** 元のiCloud Driveフォルダのパスです。
* **"D:iCloud Drive":** 新しい保存先フォルダのパスです。
**注意点:**
* この方法でiCloud Driveの保存先を変更した場合、他のデバイスから iCloud Drive にアクセスすると、データが同期されない場合があります。
* シンボリックリンクは、ショートカットのようなもので、実際のデータは新しい保存先に保存されます。シンボリックリンクを削除したり、移動したりすると、iCloud Drive のデータにアクセスできなくなる可能性があります。
もし不安な場合は、この方法を試す前に、重要なデータのバックアップを取っておくことをお勧めします。
iCloudの写真やファイルをDドライブに保存したいのですね!その気持ち、よく分かります。Cドライブが圧迫されるとパソコンの動作が遅くなることもありますし、大切なデータは別のドライブに保管しておきたいですよね。
ただ、残念ながら**iCloudのデータ保存先を直接変更することはできません**。iCloudはWindowsパソコンにおいてもAppleの仕組みで動くため、柔軟な保存先変更は難しいのです。
ですが、ご安心ください!Dドライブを作成し、工夫次第でiCloudのデータをDドライブに移動することは可能です。
**1. Dドライブの作成**
WindowsパソコンでDドライブを作成するには、以下の手順で行います。
* **ディスクの管理を開く:** 検索ボックスに「ディスクの管理」と入力し、表示された「ハードディスクパーティションの作成とフォーマット」をクリックします。
* **未割り当て領域を探す:** ディスクの管理画面で、Cドライブとは別に「未割り当て」と表示されている領域を探します。もし、未割り当て領域がない場合は、既存のドライブの容量を縮小して作成する必要があります。
* **新しいシンプルボリュームを作成:** 未割り当て領域を右クリックし、「新しいシンプルボリューム」を選択します。
* **ウィザードに従って設定:** 画面の指示に従って、ボリュームサイズ、ドライブレター(D以外も選択可能)、ファイルシステム(NTFS推奨)、ボリュームラベル(任意の名前)などを設定します。
* **フォーマットの実行:** 設定が完了したら、フォーマットを実行してDドライブを作成します。
**2. iCloudデータのDドライブへの移動**
Dドライブを作成したら、以下の方法でiCloudのデータを移動できます。
* **iCloudフォルダを移動:**
1. エクスプローラーを開き、「C:Users[ユーザー名]iCloudDrive」フォルダを見つけます。
2. このフォルダをDドライブへドラッグ&ドロップで移動します。
3. 移動が完了したら、CドライブのiCloudDriveフォルダを削除します。
* **シンボリックリンクを作成:**
1. コマンドプロンプトを管理者権限で開きます。
2. 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。(パスはご自身の環境に合わせてください)
mklink /j "C:Users[ユーザー名]iCloudDrive" "D:iCloudDrive"
この方法では、CドライブのiCloudDriveフォルダは残りますが、実際にはDドライブに保存されます。
**注意点**
* データの移動には時間がかかる場合があります。
* 移動前に必ずデータのバックアップを取ってください。
* 操作を誤るとデータが失われる可能性があります。不安な場合は、詳しい方に相談することをおすすめします。
これで、DドライブにiCloudのデータを保存できるようになります。快適なiCloudライフをお楽しみください!